第2回発表会


去る7月7日、メセナホールにて発表会は無事終わりました。             
1000人近いお客様にご来場いただき、スポンサーサイドとしましても、ただただ感謝の
気持ちでいっぱいです。                              
 
 
そして何より、子供達は素晴らしいバレエを見せてくれました。
 
 
当日までの練習を何度も見学して、恵美先生にどなられ、由貴先生に怒られ、みんな、でき
ない自分が悔しくて泣いていたのを知っています。途中で体調を崩したり、怪我もした子、
おそらく多くの子が「もう辞めてやる」と何度も思ったのでしょう。当日そんなことを思い
出しながら見ていると、 自然と涙が溢れてきます。                  
 
 
そんなダメダメだった子供達が当日見せた奇跡のような舞台。
 
 
細かいことはどうでもいいよ。みんな、自分のすべてをぶつけて頑張った。それがなにより
見る人の心に響きました。終演後、退場するお客様のあちこちから、          
 
なんか、よかったね〜
 
素敵だったね〜
 
という声が聞こえてきました。なにが良かった、どれが素敵だったのではく、漠然とはする
ものの、だからこそ全員がひとつになって作り上げた舞台だったことを表す、生の声です。
 
白鳥湖は、特に2幕は、およそバレエというものの美しさの頂点を追求しなければいけない
難しさがあります。去年の秋、恵美先生から次は白鳥湖だということを聞いたとき、即座に
無理ですと言ってしまいました。実際先生方も途方に暮れる日々が続いたようですが、いざ
幕が上がると 大方の予想は完全にくつがえされ、お客様の中には子供達だけのプロのバレエ
団の公演だと勘違いされた方もいらっしゃったそうです。               
 発表会の舞台というのはコンクールと違って、ソリストの実力だけで成立するものではあり
ません。一人一人が自分の役割をきちんと果たし、それを受けてソリストがさらにいい踊り
を見せる。そういう共同作業です。                                                                                                    
                         
まさに今回の発表会はそれができていました。
 
まず第一にコールド。あんなに怒鳴られていた君たちががびっくりするような出来だったか
らオデットがオデットらしく美しくなれた。それを受けたオデットは、まさに白鳥湖のヒロ
インらしく、とっても綺麗だったよ。花嫁候補も女官も小黒鳥もスペインもナポリもマズル
カも道化も、それぞれが思い切り踊れてみんなで盛り上げたからオディールが素敵だった。
オディールは、もしかしたら自分の思い通りの踊りができなかったのかもしれません。でも
君はオディールが本当によく似合っているよ。もしも基本に忠実な踊りができていたとした
ら、君はザハロワと互角に張り合えるでしょう。間違いなく君のオディールは一級品です。
そして、ちっちゃい子たちがあんなに可愛かったから、お客様は全員が笑顔になれた。圧巻
は4羽の出だしです。舞台センターまで歩みでた4羽は音が出るまで手を繋がず 、音が出た
2拍目で手を繋いで即踊り。これは音が出る前、手を繋ぐ前から4人が同じ感性を共有し、
同じリズムを刻んでいなければできない、いくら途中でヘロヘロになったとしても、私の知
るかぎりマリンスキーのベテラン4羽しか見た事のない最高にカッコいい4羽でした。  
 
 
それだけ、君たちの舞台は本当に素晴らしかったよ。
 
 
そんな素敵な舞台を作ったことを胸に刻むとともに、最後まで何もあきらめずに君たちを引
っぱっていってくれた恵美先生由貴先生、同じ思いで舞台を作ってくれた舞台スタッフさん
達、素敵な王子を見せてくれた梅澤先生と岡崎先生、それを指導してくれた高橋先生、そし
て一番はそれらすべてをサポートしてくれたママに感謝し、会場に足を運んでおしみない拍
手を送ってくれたお客様に感謝し、またあらたに次の目標に向かって頑張ってください。 
 
 
 
 
UBAの天使たちよ、素敵なバレエをありがとう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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